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ストレス解消のために

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ストレスとは

ストレスの種類は

中医学的にはストレスをどう考える?

ストレスにおすすめの食材は

食以外のストレス解消法

 

 

いつもお読みくださり応援くださりありがとうございます。

薬膳フードデザイナーのNorikoです。

今回のテーマは「ストレス解消のために」です。

 

ストレスとは

カナダ人の生理学者であるハンス・セリエ(1907~1982)がストレスについて「生体に作用する外からの刺激に対して生じる生体の非特異的反応の総称である」と定義しました。要するに外部からの刺激を受けた時に生じる緊張状態のことですね。

 

ストレスの種類は

いろいろな分類の仕方がありますが、

  1. 社会的・心理的ストレス(心配、不安、緊張、喪失、怒り、恐怖など)
  2. 物理的・化学的ストレス(寒冷、暑熱、騒音、薬物、化学物質など)
  3. 生理的ストレス(病気、炎症、感染、怪我、疲れ、痛みなど)

また単純に、ストレスには良いストレスと悪いストレスがあるとも言えます。上記で分類したものはその意味ではすべて悪いストレスですね。

それに対して、例えば、新学期が始まる、転職して新しい職場に行く、新生活を始めるなど、環境が変わることも大きな変化で刺激ですが、これは新しいことが始まる良いストレスとも言えます。

 

忙しいからストレス発散にと、スポーツジムで運動して汗を流しスッキリしたけれど、あとでかえって疲れを増大させてしまった、といった例では、運動自体は良いストレスのように感じますが、それを行う人の状態によって悪いストレスになります。

 

また例えば、自分が走ることが大好きで、毎週ランニングしていて、だんだん欲が出てもっともっとと目標の距離を伸ばしていったとき、あるときふっと自分で自分にノルマを課しているような状態になり、そのノルマにばかり気を取られて本当にランニングを楽しめているのか分からなくなる、結果つまり、大好きなランニングでさえ悪いストレスになりうる、ということです。

 

このような場合などストレスをストレスと気づかずに過ごしていることもよくあることです。自分の身体や精神の状態が思わしくなくなってからようやくストレスに気づくよりも、早めに対処したいですね。

 

中医学的にはストレスをどう考える?

中医学的には、ストレスが起きているときは「気」の巡りが滞っていると考えます。

イライラや気分が落ち込むなどの症状も「気」の巡りの悪さで起こります。

 

「気」は、身体の基本構成要素ですが、「気合が入る」とか「気を遣う」とか「元気がない」など日常的に使われているいわゆる「気」のことを指します。気は身体を巡ることで身体を温めたり内臓を動かしたり情緒を安定させたりします。

 

ストレス緩和には、この身体の気の巡りをよくしてあげることが大切です。

 

そして全身の気の巡りを管理しているのは、「五臓(肝心脾肺腎)」のうちの「肝(かん)」です。肝が正常に働いて、普段は「気」が順調に身体を巡っています。

 

ですから気の巡りが滞るということは、肝の働きが弱っているということになります。つまり気の巡りをよくするには肝を整えることが必要になってきます。

 

全身の気の巡りは、消化を助けたり血の巡りを整えたり、また婦人科系の働きにも影響します。ストレスで、胃腸や血管を傷めたり、女性に婦人科系のトラブルが出やすいのはそのためです。

 

 

ストレスにおすすめの食材は

中医学では、口から入る食べ物、食材は効能を持っていて身体のどこに届くのかということが決まっていると考えられています。ですので、肝に届いて気の巡りがよくなる食材が、ストレスを緩和するのに一役買ってくれることになります。

 

気の巡りをよくする食材には、ピーマンや菜の花、三つ葉やパクチー、バジルなどの香りに特徴のある野菜、グレープフルーツ、レモン、オレンジなどの柑橘類、ジャスミン茶やバラ茶(生薬用語でマイカイカといいます)などがあります。

 

通常のお食事に、例えば炒め物などにピーマンを加えるとか、パクチーやバジルを散らす、などは比較的手軽な方法ですね。またおやつや食後に、グレープフルーツなどの柑橘系フルーツを食べるのもおすすめです。柑橘系のフルーツなど良い香りをかぐだけでもストレス解消になります。

また食事に気を遣うことができない方でも食材の効能を取り入れられる簡単な方法は、お茶です。

 

薬膳とは目的のある料理や飲み物なので、ストレスを解消するために飲むお茶は「薬膳茶」と呼びます。先ほど挙げたジャスミン茶は、最近コンビニでペットボトルで売られているのもよく見かけますし、オフィスやご自宅、また水筒で持ち歩きにぜひ召し上がってみてください。

 

こちらもおすすめです。

https://yakuzenmatsurika.stores.jp/items/5ee95fb50d5e38569551992b

薬膳ブレンドティー(肝ブレンド)は、ジャスミン茶とマイカイカ、陳皮(温州みかんの皮を乾かしたもの。これも柑橘類になりますね)で気の巡りをよくしてくれます。ティーバッグ1個でオフィスで飲むマグに入れっぱなしにして2~3杯くらい飲めてちょうどいい感じになっています。

 

マイカイカは気の巡りをよくし血の巡りもよくするので、ストレス緩和や便通、婦人科系にも働きかけてくれます。

 

ストレスには緩むことが大事なので、気の巡りをよくするお茶を飲んで、ほっと緩む時間を持つのはおすすめです。

 

 

食以外のストレス解消法

気の巡りがよくなるために、身体から何かを出すのは、要するに溜まっていたものが出て流れがよくなるということなので、それもストレス解消になります。

 

たとえば、喋ることは、そもそも口を動かすという動作がストレス解消に役立つことが分かっているそうで、それプラス身体の中から言葉が出る、という動作なので、ストレスにいいとされています。

 

また、涙を流すのも効果があります。よく悲しい映画を見て涙を流してストレスを発散した、という話を聞きますね。逆にストレスを溜めているときは涙もろくなるということもあります。

 

ため息をつくことも、ため息をつかれた周囲にいる人は、逆にストレスになりそうですが、ついた本人にとってはストレス発散になります。またゲップでもおならでも出ればそれで、身体の気の巡りはよくなります。エチケットも大事ですが、我慢はしないほうがいいですね。

 

最後に「笑う」こともおすすめです。笑いの効果については、ナチュラルキラー細胞が活性化して免疫力を上げると言われていますが、自律神経が整う作用もあるので、ストレス解消にも効果的です。

 

ストレスの原因になることは、身の回りにたくさんあります。現代社会では避けて通ることができないものもあるでしょう。自分の健やかな健康のために、さまざまなストレスとは上手に付き合っていく自分に合った方法を見つけられるよう、心がけたいですね。

 

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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