アンチエイジングとは
老化の原因
1. 酸化とは
— 抗酸化物質について
2. 糖化とは
— 低GI食品について
3. ホルモンの変化とは
アンチエイジングを中医学的に考えると?
中医学的にアンチエイジングにおすすめの食材は
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ありがとうございます。
薬膳フードデザイナーのNorikoです。
今回のテーマはアンチエイジングです。
人生100年時代といわれますが
病院で過ごす時間が長くなったり、
痛みを持ち続けていたりせず
寿命まで健康で元気に過ごしたいですね。
アンチエイジングとは
エイジング(aging)とは年を重ねるという意味です。アンチエイジングとはエイジングに対抗すること、抗老化、抗加齢、ということです。
老化の原因
老化の原因はよく
- 酸化
- 糖化
- ホルモンの変化
と言われています。
1. 酸化とは
私たちは日常大気中の酸素を吸い込み、生命を維持しています。酸素は、身体に取り入れた食物をエネルギー(「ATP」アデノシン三リン酸)に変えるのを助ける働きをしており、これが身体を動かす燃料になります。
そのため酸素は身体に必要不可欠ですが、呼吸で取り入れた酸素のうち、一部は外部から様々な刺激を受け、高い酸化力を持つ酸素(活性酸素)に変化します。
活性酸素は細胞内での情報伝達や免疫機能、感染防御機能などを持ち、重要な役割を果たします。その一方で、過剰に生じ蓄積された活性酸素は、細胞を傷つけ、たんぱく質を変性したり酵素を失活したりします。また遺伝子と反応すると分解や突然変異を生じます。
私たちの身体の中には「抗酸化作用」という防御システムがあって、活性酸素の発生を抑えたり、ダメージを修復、再生させたりしていますが、活性酸素の量がこれを上回ると様々な生活習慣病など老化の原因になります。
抗酸化物質について
抗酸化物質は活性酸素の働きを抑制したり取り除いたりします。人間の体内で作られる体内合成抗酸化物質以外にも、口から入る食物で摂取できる、ポリフェノールとカロテノイドがあります。
ポリフェノールには
*アントシアニン(ブルーベリー、カシス、ぶどう、ナス、黒豆、黒ゴマなどに含まれる)
*イソフラボン(大豆など)
*サポニン(大豆、高野豆腐、ごぼうなど)
*セサミノール(ゴマなど)
*ルチン(そばなど)
*カテキン(緑茶など)
*タンニン(紅茶、ウーロン茶などの発酵茶など)
などがあります。
カロテノイドには
*βカロテン(緑黄色野菜など)
*リコピン(トマト、スイカ、柿など)
*アスタキサンチン(えび、かに、鮭、ますなど)
などがあります。
2. 糖化とは
糖化とは身体に取り込んだ余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて細胞を劣化させる作用のことです。糖質の取り過ぎに気を付け、低GI(グリセミックインデックス)値の食品を摂取するのがおすすめです。
低GI食品について
GIとは食後血糖値の上昇度を示す指標のことで、その値の低い食品は血糖値の上昇が緩やかになります。
例えば穀物パン麺類ならば、食パンより全粒粉のパンが、白米より玄米が、うどんよりそばがGI値が低くなっています。野菜ならばほうれん草、きゅうり、小松菜、青梗菜、レタスなど、芋類ならばさつまいも、こんにゃくやきのこ類は低GI食品です。
3. ホルモンの変化とは
年齢を重ねることで分泌量に変化が生じるホルモンは多くあります。ホルモンの分泌量の変化によりホルモンが作用する身体の臓器や組織の反応に変化も生じ、支障をきたす場合があります。更年期の症状などは分かりやすい例です。
アンチエイジングを中医学的に考えると?
中医学では、身体の元気の源である生命エネルギーは、五臓(肝心脾肺腎)の「腎(じん)」が蓄えていると考えます。その生命エネルギーは中医学用語で腎精といいます。
腎は、人間の成長や発育、生殖を管理します。腎精が十分にあれば順調に成長発育し、加齢とともに衰えてはきますが、生命を健康に維持します。
そして腎は、膀胱、生殖器、耳、骨、髪などといった身体の部分と深い関わりを持っています。腎の状態が良くないと、それらの器官や部分に症状が出ます。例えば、耳が遠くなる、骨がもろくなるなど、老化の現象としてとらえられているものは、中医学的に解釈すると、腎精の不足から生じます。言い換えると、腎精が不足していなければ、加齢しても耳が遠くなったり骨がもろくなったりはしません。
また身体の生命エネルギー(腎精)が衰えてくるということは、身体を巡り末端まで届ける栄養や元気が減少してくることになり、身体の機能も全体的に弱ってきます。
身体の生命エネルギーを健全に保つためは、日常の食事で腎を補ってあげる必要があります。これが中医学的なアンチエイジングになります。
中医学的にアンチエイジングにおすすめの食材は
腎を補う食材には、よく言われる黒いもの、例えば黒豆、黒ゴマ、黒米、黒キクラゲ、またブロッリーや山芋、長芋類、えび、牡蠣、いか、かに、にら、くるみ、ハスの実、栗、カシューナッツ、キャベツ、枝豆、ごぼう、プルーン、クローブ、杜仲茶などがあります。
杜仲茶をベースにして黒豆を入れた薬膳茶もおすすめです。薬膳茶は、栄養や効能をとり入れるのにとても手軽です。
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腎精は余るということがありません。腎を補う食材を毎日コツコツ召し上がるのが効率よく腎を補うコツです。いつまでも若さを保ちたいと思うのは誰でも同じこと。毎日のお食事やティータイムに腎を補う食材を取り入れるという日々の少しの努力で、何年後かの自分にずいぶんと差がついているなんてこともあるかも、です。
今回も最後までお読みくださり
ありがとうございました。